2013年12月10日火曜日

55-J-14 KOREAN WAR




  今日は55-J-14の紹介です。ジャケットは前回の55-J-14と同じL.W.FOSTER製です。このメーカーのステンシルは他に類を見ない書体で一際目立ち、一目でこの会社のものと判別できるぐらい個性的です。
 それで、前回と何が違うかと言うと、今回の物は所属部隊が判るパッチ付きのジャケットです。ジャケット自体は革がもう駄目で、着用は不可能ですがパッチがしっかりと付いていたので購入しました。ジッパー、リブ、襟、ボア、ライニングも使用可能ですので、リペア用のパーツ取りとして良いかと思い格安で購入。

 所属部隊はVF-831です。真珠湾から出港した空母アンティータムで朝鮮半島にて作戦を遂行。艦載機はジェット戦闘機F9F-2パンサー。11月に着艦に失敗し死亡事故を起こしております。

 所属部隊パッチが残っていると、そのG-1がどの部隊でどのような歴史を辿ってきたジャケットなのか判別できるので良いですね。

 下の3つの画像はVF-831のメンバーです。


2013年12月7日土曜日

J-WFS (WEP)


 日々寒さもまし、G-1ではちょっと寒い日も続いているここ北海道。G-1よりも暖かいフライトジャケットの選択として私はやはりNAVYもので気軽に羽織れるジャケットとしてこいつをチョイスします。ちょっと着丈が短く着こなしには難しいジャケットですが、あまり気にせず普通に袖を通しております。

 通称WEP(どうしてこの名前が付いたのかな?)ことJ-WFSです。ウインターフライングスーツというぐらいですので、専用トラウザーなどと一緒に着る防寒用の衣料システム。ジャケット単体で着ることを目的としていないので着丈の短さも納得です。この当時のナイロン素材のNAVYフライングジャケットはこいつだけ。MA-1などと違ってライナーがナイロン素材ではないので、着用しているうちにダメージを追ってしまい、ボロボロの個体が多いですね。

 当時のパッチがついているなかなかGoodな物を手に入れることができました。リブもダメージなしなので、何も気にせずスッと袖を通すことができます。VA-27パッチとコルセアのパッチが当時の雰囲気を盛り上げてくれます。


 そういえば小学生の時にコルセアのプラモ作ったな~。

2013年11月30日土曜日

G-1 7823C


 今日は7823Cの紹介です。M422から続いてきた裾の2段リブは、この7823Cで終了します。襟の形や大きさはA,BタイプとDタイプの中間ぐらいに感じますが気のせいでしょうかね。Dタイプからは襟の先端部分が大分広くラウンドも緩くなります。また、腕もDタイプから太くゆとりがあるようになってきます。

 
 それにしても潰れていないムートン襟は首にふれたときの感触が本当に良いですね。リアルムートンに限ってということではないですよ。実はアクリルボアになってからのEタイプで、デッドストックのものを持っていたことがありますが、これも潰れるまでは本当にフサフサで気持ちよかったです。


 Cタイプの納入業者は、Bタイプから引き続きラルフエドワーズ製になります。ラルフエドワーズの特徴としては、前立てのUSNパンチングが通常横向きに打ってあるのに対し、縦に一文字ずつ打ってあります。

2013年11月24日日曜日

G-1 7823A



 いつの間にか秋を通り越して冬ですね。ここ北海道でも雪が降り積もっている場所もありますが、ここ十勝ではまだまだ雪が降り積もるまでには至りません。とは言っても10月に一度ドカ雪が降りましたので気を抜けませんが・・・。

 気温も下がり革製フライトジャケットの登場頻度も増えてきました。コレクターではありませんが、ABCDと数字の末尾にアルファベットが揃っているものなら全部揃えてみたいと思いませんか?今まで状態の良さと良さに折り合いがつかずにずっと見送ってきた7823Aタイプ。つい先日オークションでグッドコンディションのAタイプを発見!結構価格が釣り上がるだろうなと思っていましたら、驚くべき金額で落札。こんなこともあるのですね。

 ジャケットの状態はというと、少々のスレはありますが全く問題の無いコンディション。襟のムートンは新品かと思うほどのコンディション。ジッパーまだ黒々としております。
 
 この7823Aは61年度会計の1年間だけですので、数はあまり多くなく見かける機会も7823Bよりはずっと少なくなりますね。パッと見てもBと何が違うのと言われてもタグのAというアルファベット以外変わらないよというのが本音ですが、G-1好きとしてはね~。


2013年9月15日日曜日

L.L.Bean Duffle Bag




  まだパソコンを持っていない時代。当然インターネットでの通販なんてない時代。アメリカにエアメールを送りカタログを請求して海外から物を買っていた時代のバッグです。
 
 今みたいにモニタで画像を見てボタン一つで注文完了されるようになり、大変便利になりましたが、カタログをアメリカから取り寄せ、家の郵便受けにカタログが届いていたことにまず感動。そしてカタログを1ページずつじっくりと見ながら注文書に英語で書き入れる緊張感。注文後、忘れた頃に段ボール箱が家に届き、はこを開ける時のワクワク感。なんとなくそのプロセスと時間が良い時代だったなと思います。

 このバッグは今のラインアップにはありませんが、数泊の旅行に行くときには今でも頼りになるバッグです。

 ちなみにL.L.Beanは今でもカタログをきちんと作成しております。買い物はオンラインショッピングで問題なく済んでしまうのですが、わざわアメリカからカタログを送ってもらうこともあります。物として手元で読みたい古い時代の人間ですので(笑)












2013年9月8日日曜日

40's U.S. NAVY Rain,Outfit, N-2



 夏の暑さも和らぎ、朝夕も少しヒヤッとした空気になってきたここ北海道。あんまり登場する機会がないこのパーカを今回はご紹介いたします。
 大戦中のウィンタークロージング、フック式のN-1と同時期に採用されていたレインパーカ。N-1と同様にフック式の留め具が使用され、個人的には、その後に採用されたレースアップのものよりも雰囲気があり好きです。しかし防寒性があるわけでもなく、雨が降ったからってわざわざ引っ張ってきて着るでもないので、ちょっと中途半端な立ち位置です・・・。
 この手のパーカ類は着ているものの上からすぐに着ることができるよう、大きめに作られていることが多いのですが、着てみるとそれ程不恰好な感じにはなりません。街着で着ても十分通用する感じです。裾をしぼるローブ上の太いコードや、少し小さめのフード、大き目の蒸れ防止のアイレットなど、特徴的なディティールもなかなか良いです。
 今年はもう少し気温が下がってから、この70年前のパーカを着てみようかと思っています。 





コントラクトNoから1942年頃のものと判断されます。

太いロープ上のドローコードがNAVYらしいですね。

蒸れを逃がす大き目のアイレット

フードの耳のような部分にも隠れて蒸れを逃がすアイレットが仕込まれています。
ヒゲと帽子の被り方が格好良すぎ。海の男はお洒落さん。

意外とすっきりとした着用感





2013年8月2日金曜日

出会い、そして運?

 そんなに数は多くは作られなかったのではないかと思うこのコート。昨年末もう1着手に入れることができました。お陰でクローゼットは更に窮屈なことになってしまったのですが、こういう出会いはそう巡ってくるものではないので大変嬉しかったです。タグがないだけでコンディションは抜群、特にムートンの状態はいつまでも撫でていたくなるほどにフサフサ。ラバーコーティングされたボディもゴムの硬化が殆どなく素晴らしいです。タグは無くとももう1着にしっかりと付いているので、モデル名も明らかで問題ありません。今回のコートは背中にUS.NAVYのステンシルがしっかりと入っています。

 何年探しても見つからないときには全くみつからないこのコート。1年に1着手に入れることができたのは、本当に運が良かったです。

 それにしても今日アップした2つのコートは、この季節に見るには暑すぎですね・・・。